自分に似合う色を知る「パーソナルカラー診断」
ここ数年、化粧品業界を中心にパーソナルカラーの重要性がよく伝えられるようになりました。ファンデーションを購入する時など、美容部員さんにイエローベース/ブルーベースの判断をしてもらう人は多いと思いますが、きちんとプロにパーソナルカラーの診断をしてもらったことはありますか?
私自身も、数年前にパーソナルカラーの診断をしてもらったのですが、自分の「好きな色」と「似合う色」が全く違うことにとても驚きました。「似合う色」を身に着けると、肌色が明るく、目力がアップし、顔もすっきりシャープに見えるんです。
もっと早くパーソナルカラーを知っていたら、これまでのムダな買い物も防げたのに…とちょっと悔しい気分にも。それ以来、自分でもパーソナルカラーアナリストの講座を受講し、実生活に生かしてきました。
今回は、そんな「パーソナルカラー」をベースに自分に似合う色を知り、ファッションやコスメでの失敗を避ける方法を紹介します。
生まれ持った肌や目の色で4つのカラータイプに分類
パーソナルカラー診断にはいろいろな流派がありますが、今回は、私が学んだICBIのパーソナルカラー診断のメソッドをベースに解説していきます。
実際の診断では、生まれ持った肌や瞳の色を元に、128枚のカラードレープを顔周りにあてて、肌や瞳の映り方を見ていきます。具体的には、似合う色相(イエベ/ブルベ)と彩度(ビビッド/グレイッシュ)、明度(ライト/ダーク)の違いで4つのタイプに分類されます。
本当はきちんとプロに診断してもらうのが一番ですが、簡単に判断するなら上記のカラートーンで一番似合うものが多いタイプに自分のパーソナルカラーが当てはまるケースが考えられます。
それでは、各タイプ別のおすすめカラーを紹介していきます。
イエローベース:スプリング(春)タイプ
「スプリング」タイプの特徴は、フレッシュでキュート、明るく親しみやすいイメージの人が多いと言われます。黄味のある明るい肌色で、地毛や瞳の色も茶色がかった人が多いです。「ゆるふわ」なヘアスタイルやオレンジ、コーラル系のカジュアルなメイクが似合います。
芸能人でいうと、桐谷美玲さん、上戸彩さん、ローラさんなどが「スプリング」タイプだと言われています。年齢を重ねても、若々しく、キュートに見える方がとても多いグループです。
「スプリング」タイプの方に似合う色は、イエローベースのクリアで明るいビタミンカラーです。寒色系の色を選ぶときも、少し暖かみを感じるポップな色を選ぶようにしましょう。
白を着るときにも要注意!黄味を感じるアイボリーを選んでおくと、「スプリング」タイプのやわらかさや、キュートな印象が引き立ちます。
2021春新作コスメ:スプリング編イエローベース:オータム(秋)タイプ
「オータム」タイプは「スプリング」と同じイエローベースですが、よりベージュに近く落ち着いた肌色が特徴です。髪や瞳はブラウン系ですが、秋を感じさせるしっとりと深い茶色をしています。大人っぽくゴージャスな印象の人が多く、ゴールドのアクセサリーがよく似合います。
芸能人でいうと、長谷川潤さん、安室奈美恵さん、北川景子さんなどが「オータム」タイプだと言われています。エキゾチック、オリエンタルな美人と言われる人が多いです。
「オータム」タイプに似合うのは、秋の紅葉や果実を思わせる深くこっくりとした色合い。アースカラー、くすみカラーがよく似合うのはこのグループです。秋冬のファッションは、特に「オータム」の方に似合うカラーバリエーションが多いです。
2021春新作コスメ:オータム編ブルーベース:サマー(夏)タイプ
「サマー」タイプはブルーベースのグループで、透明感や清楚な印象の女性が多いです。髪や瞳はソフトな黒ベースで、はかなげで優しい雰囲気が特徴です。青みの入ったパステルカラーやグレイッシュカラーがよく似合います。
芸能人では、広末涼子さん、綾瀬はるかさん、新垣結衣さんなどが「サマー」タイプだと言われています。いずれも透明感が魅力の女優さんで、涼しげなカラーがよくお似合いですよね。
「サマー」と同じブルーベースの「ウィンター」で大きく異なるのは、グレイッシュトーンが得意か、ビビッドな原色が得意かの違い。「サマー」の方は、黄色味のある色やはっきりした色を合わせると、色に負けてせっかくの透明感が映えなくなってしまうので、涼しげで落ち着いたトーンの色を選ぶのが正解です。
2021春新作コスメ:サマー編ブルーベース:ウィンター(冬)タイプ
最後の「ウィンター」は、黒髪で瞳も真っ黒、目鼻立ちのはっきりした人が多いグループと言われています。モノトーンが唯一似合うのもこのグループで、メリハリのある原色がよく似合います。
芸能人では、黒木メイサさん、深津絵里さん、夏目三久さんなどが「ウィンター」タイプだと言われています。黒髪でも重くならず、洗練された雰囲気に見える方が多いです。ミステリアス、コケティッシュな印象の方が多いのも特徴です。
「ウィンター」の方は、カラードレープを当てるととてもわかりやすいのですが、一見派手に見える上記のような色を当てると目力がグッと前に出てくるような特徴があります。白を着るときは黄味の入らないピュアホワイトを選びましょう。
2021春新作コスメ:ウィンター編まとめ
それぞれのパーソナルカラーの特徴と、似合うカラーを紹介しました。私の場合は、地毛や瞳が茶色っぽい方だったので、イエローベースと思い込んでメイクはほとんどコーラルやオレンジ、ゴールド系で統一していました。ところが診断を受けると「ウィンター」という結果になり、そもそものベースカラーが間違っていたんだ…と衝撃を受けました。
このように、自分で思っている「似合う色」と、客観的に見て「似合う色」は異なるケースが多いので、ぜひ機会があればご自身のパーソナルカラーをチェックして、ファッションやコスメのお買い物に役立ててみてくださいね。