世界で新型コロナウィルスの感染が確認されてから、1年が経ちました。これまでバブル崩壊や大震災、豪雨災害など、日本でもさまざまな危機直面することはありました。しかし、これほど大規模で先の見えない状況に陥ることは多くの人にとって初めての経験だったのではないでしょうか。
コロナウィルス感染による健康被害や、自粛による経済危機の影響で、仕事がなくなるかもしれないといった不安。先の見えない状況で、今まで通りの暮らしを続けていけるのか、誰もが多かれ少なかれ、そんな心配を抱えていると思います。
私もそのひとりで、自分の暮らしや、それを支える健康とお金がいつどうなるかもわからない…という漠然とした不安を抱えながら過ごしています。そこで、自然となるべく生活をシンプルに、情報に惑わされすぎないスローな暮らしに整えたいと考えるようになりました。
不安を乗り越えるためのステップ
不安を感じる一番の原因は、この新型コロナウィルスによって、生きていくのに不可欠な「健康」「お金」の二つのベースが大きく揺るがされているからです。
ワクチンの開発や接種が徐々に進んできてはいますが、以前のような「普通の日常」が戻るには、少なくともあと数年はかかるような気がします。2020年末に、私の住むタイでもコロナの第二波が発生し、もう腹をくくるしかないな、とこれまでの暮らしや行動を見直していくことに決めました。
- なるべく支出を抑えると同時に、不安定な時代でも食べていけるように、個人でも稼ぐ力を身に着ける
- コロナウィルスの感染を予防し、将来の医療費負担を増やさないよう健康な心と体作りに取り組む
- 不安な時代には、精神の安定が必要。メディアやSNSの情報をセーブして自分の個性と向き合う
この3つの優先度をもっとも高くし、毎日のルーティンや週・月ごとの小さな目標を立ててみることにしました。1ヶ月これで過ごしてみて、とても前向きな気持ちになれたので、具体的な方法を紹介していきます。
1.家計のムダを見直し。今あるもので工夫する
テレビや雑誌、SNSは素敵な商品の情報であふれています。ちょっとでも良さそうなもの、便利そうなものを見かけると、自分も欲しくなってしまうという方は多いのではないでしょうか。
おうち時間が増え、外出ができないのでついオンラインショッピングをしてしまう人も多いようです。でも、ものが増えすぎるとそれを収納するためのグッズがさらに必要になりますし、掃除の手間も増えます。
企業も売り上げを上げようと必死なので、「セール品」「限定品」などの誘い言葉で消費者を煽ります。何か欲しいな、と思ったら、とことん複数のブランドを調べて比較する、急いで買わずに日にちを置いてみる、などをしてみると冷静になれますよ。今あるもので、不便がないどころか、もっとすっきりと暮らしたい!と思うようになるはずです。
2.キャリアアップのための勉強をする
コロナをきっかけに、多くの企業でリモートワークが導入され、働き方の変化に戸惑った方も多いのではないでしょうか。また、オフラインがメインのサービス業や、飲食、旅行業界の方は、会社の業績が大きく傾き休職や解雇を余儀なくされたケースもあると思います。
本当に先が見えなくて辛い状況ではありますが、今後は個人で稼ぐ力がこれまで以上に必要になります。現在仕事がある方も、そうでない方も、おうち時間を生かして、自宅でできるキャリアアップの勉強をすぐに始めてみることをおすすめします。
私自身は、これまで何度も挫折してきた英語の勉強のやり直しをしています。モチベーションの上がるYouTubeチャンネルや、おすすめのオンライン英会話なども今後紹介していきますね。
3.食事の栄養バランスを気にかけ、適度に運動する
私の家族構成は、子どものいない40代の夫婦ふたり暮らしです。夫も私も、加齢と共に少しずつ体が重くなり、疲労が抜けにくくなっているのが気になっていました。
まだ大きな病気はしていませんが、どちらかが倒れると生活に大きな支障が出てきます。コロナをきっかけに、自分と家族の健康管理により気を使うようになりました。
具体的には、旬の野菜やフルーツ、発酵食品の摂取量を増やし、栄養バランスや腸内環境をよくするレシピを作るようにしています。
そして、運動不足解消のために、30分の自宅トレーニングを日課に加えました。ヨガとワークアウトのインストラクターまりこさんの運営するYouTubeチャンネル「B-life」は、初心者にも優しい動きでとてもおすすめです!
スポーツジムの会費も減らせて、いつでも自分の好きな時に行えるのがいいですね。
4.スマホの通知やメルマガはOFF。ネット依存をやめる
最後は情報の取り入れ方の見直しです。勉強や運動の時間を確保するために、一番大事なのがスマホの誘惑をカットすることだと思います。
私自身、スタートアップ企業でメディアアプリの運営をしていたのでわかるのですが、サービス提供者はマネタイズのために、ユーザーのアクティブ率、滞在時間を伸ばすことに命をかけています。その数字しか追っていません(汗)。
そうなると、どの事業者もコンテンツの見出しで煽ったり、アプリのプッシュ通知を増やしたりとユーザーへのリマインドが過剰になるんですよね…。ユーザーの側でも、情報に取り残されないようにしないと!と不安を感じる人が多く、この現象は「FOMO(Fear Of Missing Out)」と呼ばれています。
最近話題のSNS「Clubhouse」は、まさにこの「FOMO」を重要指標として設計されているといった指摘もあり、既にネット界隈の有名人で「Clubhouse」依存の方も散見されます。
自分自身もネットを通じてSNSやブログで発信をしたり、有益な情報を得たりと楽しんでいる部分は大いにありますが、過度の情報依存で時間を費やすことは危険だなぁと思っています。
まずは、プッシュ通知のOFF、不要なメルマガの解除、SNS利用時間を決める、などの小さなことから始めてみてください。今までネットに費やしていた時間を、自分のためになる生産的な時間にしていきましょう。
まとめ
「Slowlish.」というこのメディアを新たに始めたいなと思ったのも、自分の心境や行動の変化がきっかけでした。この記事で紹介したのは、現在自分でも実践中のことばかりです。
今後も、みなさんが少しでも前向きに、自分らしい暮らしを送ることに役立つようなアイデアをシェアしていけたらと思っています。ぜひ、感想なども教えていただけたらうれしいです。